仮面ライダー響鬼 第11話「開く秘密」

万引きを目撃しても咎めようと体を動かすことが出来ず、暴力までふるわれても何か言うことさえ出来なかった明日夢クン。世の中の悪意や不正に対して、自分がいざという時に動けず何も出来なかったという事実に鬱になっていました。
鍛えたいという気持ちはある。鍛えなくちゃという思いもある。
だけど鍛えたところで本当に、こんな僕がヒビキさんや立花のおやっさんみたいに、ああした事態に毅然とした態度で向き合える人間になんてなれるのかな…
そんな不安があったのでしょう。そりゃあるでしょう。


しかしそんなヒビキさんも、ちょうど明日夢クンと同じ頃に似たような体験に会っていたのですな。
友達の争いごとに直面して、しかし何も出来ないままだった自分。
彼らの間に割って入ったり、率直な意見を言って仲裁できればよかったのに、何故できなかった…やらなかったのだろう。そんな行動的な自分になるために必要なのはただひとつ、一歩踏み出す思い切りだけだったはずなのに。


その時からヒビキが鍛え始めたのだと聞いた時、
「ホッとしました…いや、ホッとしたっていうか、僕もしっかりしなくちゃいかんなと」
安心。しかしそれは気を抜くための安心ではなく、これから気を引き締めてかかるために欲しかった確信。
僕もあの人たちのようになれるはずなんだ、あの人たちも僕と同じようにここから始めたんだから。というか、同じところから始めたんだったら僕だって同じように頑張って強くなってみせなくちゃあもう言い訳はたたないぞ。


これでようやく万引き事件以来の心の整理はついたといったところでしょうか…
しかし明日夢クンに迫る更なる事件!
持田ちゃんとあきらの遭遇&同じ高校に通うこと決定でラブコメ路線の三角関係フラグが成立?こっちの方はヘタしたら相当面倒なストーリーになりそうです(笑)。



今回出たヒビキさんの昔話はいずれ劇場版とかでやってほしいですねぇ。
劇場版は新フォームのお披露目場になっているのが毎年の恒例だから、ヒビキの師匠の先代響鬼が強化形態のお披露目をする回想劇と、現在のヒビキがそれと同じ強化形態にたどりつくクライマックスとで構成するなんてのはどうか。
師匠を殺した仇の魔化魍をウン年越しに退治するみたいな筋書きでさ。