仮面ライダー響鬼 第17話『狙われる街』

基本的に2話構成でエピソードが展開するうちの今週は前半にあたる1話。
平和シーンパートで各キャラクターの人間関係を視聴者に刷り込みつつ、戦局方面では「人の多い市街地に出て襲う魔化魍」という新たな侵攻のステップが展開。
魔化魍の生育に自然環境が大きく影響するのと同じ理屈で、魔化魍童子・姫は基本的には山や海辺といった自分たちの縄張りから出てきて人里に降りるようなことは本来難しい体質なのでしょうか。街で人間狩りをする姿はグロンギっぽくて昔のゲゲルを思い出しますねぇ。


さて、人間関係の方ですが、あきらは本当に良い子ですねぇ。持田ちゃんの勘違いによる面白三角関係が早くも勃発すると思いきや、しっかり者のあきらはちゃんと自分の周囲の空気を読み取ってフォローすることが出来る子でした。
「安達くんがヒビキさんから頼まれたみたいで」と聞いてパッと明るい表情に変わる持田ちゃん、以前も校門前でヒビキにそんな顔をしてみせてましたがどうやら「自分の好きな男の子が尊敬している素敵なお兄さん」として並ならぬ親近感を抱いているようです。
そうして周囲の皆が気を使ってくれているおかげで人間関係が何事もなく上手くいっている明日夢クン、自分の置かれている状況を思いっきりアホ面して何も分かっていない様子がドラマでは強調されています。ほんとに今後成長するのかなぁこいつ…(笑)。
今後またこの面白三角関係が提起されるとしたら、色々と友達付き合いしてるうちにあきらの方が本気で明日夢に恋心を抱き始めてしまい、持田ちゃんへの申し訳無さも相まって思い悩む…というパターンが考えられるわけですが、今のところとてもありえないわな。


戸田山改め轟鬼ザンキさんのことが好きったって、そんな意味じゃあないですよ!?」言わなくても分かるから、というか言うな(笑)。
そしておやっさん轟鬼のことを日菜佳に近づく悪い虫(実際は逆の様ですが…)としてオドロキくん、だったっけ?」露骨に警告モーション。
イブキのことをイビキとか呼び違えていたのも同様の意地悪であったことがこれで改めて分かりましたね。イブキの方は割と昼行灯なとこあるので全然そうとは感じていないようですが。


そしてそんなイブキの昼行灯な日常生活ぶり、これが今週と来週の2話でのメインテーマになっている模様。
余りパリッとしない服装で、どうしようもねぇ程に香須美に任せっきりな優柔不断ぶりと、今までのバトルシーンでは見られなかったイブキの日常の様子が描かれる前半部。母性本能をくすぐるタイプの男ですが香須美さんはそれを通り越してウンザリの域に感じているようです。


しかし童子と姫を目撃するや、一変して行動力を発揮するイブキ!ショッピングの時からは想像も出来ない冷静かつアグレッシブな判断力で活躍する精悍な姿で女子ファンを増やそうという演出的魂胆だぜ(笑)。
風の力を応用した武術で童子と姫を倒すアクションシーン、そして次週は苦手なタイプの敵を相手に「烈風さえあれば戦い方はあるんです」と、何やら水中戦の予感?轟鬼が剛腕にものをいわせるパワーファイターなのに対して、技巧で敵を倒すテクニカルな鬼としての威吹鬼が強調されるみたいで。


主人公の響鬼さんはちょっと後の伏線になりそうな新装備の特訓(鬼石の剣は格好よくて楽しみだなぁ)そしてオロナミンC(笑)。コミケでいっぱい売れそうだな〜。
…たしかに最近ではマンネリだからという以上の意味でアレな巨人選手よりも、ずっと「飲んでがんばってみよっかな」と思い立たせるアピール効果は高いかも。