『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』

観てきましたよ!上映館をろくに調べないまま、板橋のマイカルでやってるかと思って夕方行ってみたらやってなくて、慌てて池袋に行ったら着いた時には最終上映の開始時間を10分過ぎたところで、しょうがないので新宿に行って上映してるところを探してあやうく最終上映開始10分前に到着して観てきました。
というかこのネット時代にそれくらい前もって調べとけ。

とりあえず感想としては、面白くて普通に楽しめました!
TV版とはまったくの別班による制作ということで事前には不安要素がありましたが、TV版のような独特の文字インサートのカット割り等の演出が使われず、全くの別スタイルで作られた作品でありながらも独自の面白さを追求していて、
「TVの展開や時代考証に辻褄があってなくてもそこはパラレルワールドだと思って、まぁ面白きゃいいじゃん?」
というスタンスに良い方向で開き直れていると感じました。
いうなれば普段よく聴くミュージシャンそのものでなく他者によるトリビュート曲を聴くような感じ?



そういえば金曜の『虎の門』では細川さんがMCでめちゃめちゃ面白かったなぁ。「ネット検索山くずし」で危うく罰ゲーム「カメラに向かって面白い顔」に当たりそうになったり、恒例の週刊TVガイドでの響鬼レビューを細川さんの目の前でやったり(笑)。
映画の舞台挨拶では「痛いの痛いの〜〜〜屯田兵!」の声は飛び交ったのでしょうか。




以降、ネタバレになり、まだ劇場版を観ていない人が読むと後で観る時の面白さが絶対に半減するため読まないようにしてください。
劇場版を観た人だけ「続きを読む」をクリックで、よろしくな(シュ)。


というわけで感想。

  • 凱火じゃないバイクに乗って2ケツ登場のヒビキ&明日夢。TV版とは別班がTV展開を予想に基づいて撮っているため出た設定のズレですが、ヒビキが「明日夢!」と叫ぶのは新鮮。
  • 激シブイオープニング・戦鬼たちの太鼓囃子。ライダー映画でこういうのって滅多に無いですね。さすが『響鬼』。
  • あきら=生贄のすず、登場して間も無く喰われて死亡。カワイソス(´・ω・`)
  • カブキ登場シーン、「一度太るとダイエットしてもリバウンドが来るだろうがよ〜!」「そんなことより早く倒してくださいよ」ラジャー!    …傾(かぶ)き過ぎだろお前(笑)!「これはなんちゃって時代劇なんですよ」ということを前もって強調しておく重要なシーン。
  • イブキ登場シーン!ちょんまげ、ながっ!そして金ピカ裃に天草四郎式の襟!バ、バカ殿だ〜〜〜!イブキさんの澄ました顔でアレをやられては(笑)。休み無く怒涛のように畳み掛ける「と、殿がご乱心じゃ〜!」の大騒ぎにまた爆笑。本作最大の爆笑シーンでは?エンディングでの女遊び風景も凄すぎる。ご乱心しといてまた殿に戻れたのかよ。
  • ザンキ=トウキ登場!「鬼を極めて仏に通ず」凄くいい設定のキャラだと思います。ザンキさんのクールさが僧侶の浮世離れしたキャラに意外な馴染み方でブレンドされてるし。でも変身後はお相撲さんみたいで格好悪くなる。あと言うほど修行できてないと思う。ちょっと石投げられただけで「仏の顔も三度までじゃあ〜!!」(笑)
  • 小泉孝太郎、セリフ少ないなぁ〜…顔演技はよかったと思うけど。
  • 前情報を仕入れない状態で観たので、意外な展開に驚いたカブキの裏切り。悪のライダーだったとは…しかし、悲しい事情から大人の人間を嫌っていただけで、子供や明日夢に対して見せる表情には最後まで優しさが捨て切れていなかったのも事実。物語に厚みを加えていたと思います。
  • ディスクアニマル、でかっ!古代にDAが出てくる時点でTV版の「昔は紙を使って作った式神だった」という設定に矛盾してしまうのですが、そこはパラレルワールドと割り切って以下略。ああいうふうに、乗り物だったりカプセル怪獣として使えるDAがあっても面白いですね。TV版ではやらなくていいけど。
  • そしてクライマックスの大バトル!空を翔る羽撃鬼、バルパンサーっぽい戦法で疾走する西鬼、水中でいかす回転斬りを放つ煌鬼…7人というチームバトルながら一人一人の独立したアクションを見せていて、分かっている殺陣ではないですか〜。燃え。
  • 安倍麻美がなんか『変身忍者嵐』のボスみたいな姿に変身して襲ってきた…と思ったら、帰りにパンフ読んでみたら今回の敵集団は鉤十字がシンボルの「血狂魔党(ちぐるまとう)」まさに変身忍者嵐の血車党に対するオマージュになっていたのですね。
  • 魔空空間みたいな奇術攻撃で襲い来るドクロあっち!それに対抗して7人の鬼による連続音撃がドクロあっちにとどめを刺す!シンバルとかトライアングルは何か、清めの音撃っていうよりも単にやかましくて苦しんでいるようにも見えましたが(笑)とりあえず西鬼の技「音撃響 偉羅射威(いらっしゃい)!カーンカーンカーン…」ふざけすぎだろう(笑)!
  • そして現代に戻り、遂に装甲(アームド)響鬼、見参!響鬼紅の存在があったおかげで色替えに対する違和感は全く無く、ただただ格好良いデザインだなぁと思えましたね。ただ武器が剣になってしまっては音撃戦士にならないでしょうが…と思ったら、後でパンフで見たらアレは剣の拡声器みたいな部分で響鬼の声を音撃に変えて斬っていたわけですか、それなら納得がいきますね。…ボイスラッガー(ボソッ)


と、いった感じで。基本的に映画はポジティブに評価して観るタチなので、特に不満もなく素直に楽しんできました。
マジレンは魁ちんの言動が可愛かったなぁ〜。山崎さんも超キュート。
しいて言えば蒔人にいちゃんの笑える見せ場がもっと欲しかったかなという気がするけれど、とにかく曽我町子さんの存在感たっぷりな名演でもう大満足のお腹いっぱいです。いったい何十年生きているんだこの人…本当に魔女ではと思えてならない。