ドラえもん

新シリーズスタート以来、挑戦的な題材の作品が続きましたが今週は少しスタンダードなとこで攻めて来たかな?

ネズミ騒動で頭がおかしくなった時のドラの表情が、もう放送禁止レベルに達していて感心しました。
本当に今回シリーズのドラえもんは頭が悪そうで、色々ムチャした挙句最後にちょっと教訓じみたことを出して
「これを分かってもらうためだったんだよ」
なんて言っても「ほんとうかよ!?絶対ノリにまかせてやってたよ」と首を傾げたくなるようなキャラクターで、子供たちの教育にいいかどうかは知らないがオレはもうこういうドラちゃんってば大好き。



単に星野スミレが描きたい〜っていう作り手側の欲求と、星野スミレが観たい〜っていう我々の欲求を満たすために作られたような一本か(笑)。
F先生の漫画世界における芸能界最高のアイドル、星野スミレ。のび太の言う通り、確かに美人でしたねぇ〜。
なんか眼の描き方が、F先生がSF短編のちょい初期頃の絵柄で大人の女性を描く時のそれ。
その一方で、しずちゃんと1日デートして歩き回るというシークエンスを楽しむ作品とも言えましょうか。行く先々でのび太のムチャし過ぎを心配したり、恥ずかしくてバツが悪そうにしている様子が可愛いこと可愛いこと。
もちろん子供向けとして観た時にも「オールマイティーパス」という信じられないほど都合よく便利な道具の面白さを追求している作品だったわけですが。
我々いい年齢のF漫画ファンを喜ばせる路線を追って行ってくれるのは嬉しいことだけれど、原点としての児童漫画としての面白さのツボからは離れてしまわないことが大切なので今後もしっかりやっていって欲しいですね。


ちなみにオレはF漫画アイドルでは、成人版星野スミレよりも伊藤つばさの方がビジュアル的には好きです。